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読書会〜実践行動経済学

almater

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1ヶ月ぶりで今年最初の読書会でした。
年末年始にかかるのでじっくり読める物をということで選ばれた課題図書は
実践行動経済学
ノーベル経済学賞を受賞したセイラー教授による著書です。
全4部16章で構成されている本著。
実例がアメリカの生活に紐付いていることばかりなので、
社会保障、税金、雇用システムが異なる日本人には馴染みにくい内容もあります。

本著は第1部で全体的に著者が語りたい概念と研究結果がまとめられています。
第2部、第3部はそれらをふまえて実生活にどう影響を受けているのかと丁寧に解説しています。
第4部ではもっと広い世界とその可能性について触れられています。

この本を読んで耳が痛いのは
「流されていることが実に多いこと」です。
多くの人がそうであろう、とこの著書では述べていますが
少なくとも私自身、「自分で判断をせずに流している」ことはたくさんあるな、と思いました。
それが悪い、というわけではありません。
そういう状況であることを自覚することが大事だなと思います。
我々は、人、社会、情報とたくさんのインターフェースを抱えています。
それら全てに何かしらの判断をしていくことは大きなエネルギーを要します。
私にはそれだけのエネルギーは持ち合わせていません(^^)
なので、判断の手抜きをすることがあります。
そう、自分で「選択」をするのではなく、「用意された選択肢に流される」のです。
おススメにのっかる
あらかじめ設定されたボタンをそのまま承認する
といった行動です。
それによって判断しようとするエネルギーの消費を抑えているのかもしれません。

そういった特性を踏まえたマーケティング活動もきっと盛んでしょう。
あらかじめ設定する内容を決める「デフォルト設定」の設計は
事業に大きく影響を与えるそうです。わかる気がします。

これから自分は何に判断のエネルギーを使い、何に手を抜いているのか
ちょっと意識してみようかと思います。

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